豪華で多くの人が集まることで知られるインドの結婚式。ご飯・音楽・飾り付け、どれを取っても豪華でとても華やかなイベントが行われる。
その中でも目を引くのが服、特に女性の衣装であり、暖色を基調として色とりどりのサリー、ドレス姿で踊る人達を見ることができる。
ひときわ目立つのはやはり新婦の衣装だ。レヘンガ・サリーといった衣装に加え、多くのジュエリーを身に付け、腕にはヘナタトゥーを入れている。
結婚式は年収の4~5倍のお金をかけて取り行わるとも言われており、親戚家族、時に友人から借金をするケースも少なくない。
それはインドの田舎、貧困地域でも同様だ。
一見すると貧しい“のに”、普段食べるもの、医療、教育“にも“お金が使えないのになぜ借金をしてまで結婚式にお金を費やすのだろう?と感じる。
しかしそれは、彼ら彼女らにとって、村にとってとても大切なことであり、地域のお祭り同様何よりも優先されるべきものだからだ。
ただ地方都市・村には購入する以外の選択肢がなく、借金をして購入し、返済に追われるという事情が継続的に起きている。
日本でももちろん結婚式は重要なお祝い事で、多くのお金を費やす。中には結婚式で使うものや服を購入する人もいるが、基本的にはレンタルサービスを活用する人が多いだろう。
インドの大都市でも同様の動きがあり、レンタルサービス業者は増えてきており、中には参列者の服も多様にそろえた業者やオンラインサービスのみのところも活躍している。
実際にインドの大都市グルガオンとバンガロールのレンタルクローズ店に足を運んでみた。どちらもデザイナーの方がマネジメントしており、調達と店舗管理をしている。
そのうち、グルガオンのWTFさんから詳しく話を聞くことができ、記事掲載も快諾いただいているので記載していきたい。
店舗の品ぞろえについてはこの様なイメージだ。
https://www.instagram.com/wtf.clothing.rentals/?hl=en
・新郎新婦の服も共に用意してあり、装飾品一切もある。
・靴もあるが、使いまわすことは受け入れられにくいので基本的に販売のみとのこと。
・参列者用の服も種類豊富に揃えてあり、男性用にはスーツも多く揃えてある。
・伝統的な衣装のみではなく、形・色は多様。
・デザイナーの拘りもあり、流行に敏感な世代でも満足できるように毎シーズン調達。
※調達はインド全国から実施
この店舗はミスインディアコンテストやボリウッドの撮影にも衣装を貸し出しており、高品質を担保している。
同時に価格は一般小売価格の1/10程度と非常に安く借りることができるのも特徴的だ。流行遅れの服は寄付したり安く販売したりしているとのことで、社会活動にも尽力している。
ちなみに偶然だが、この店舗のマネージャーBodh さんは何と日本の自動車メーカーでの勤務経験があり、日本に2年住み、働いていたことがある。日本人であることを伝えるととても喜び、店内を案内し、記事への掲載も快諾してくれた。
今後協力して田舎での雇用創出及び支出削減のためのレンタルクローズサービスを展開する展望を持って活動していきたい。
コメント